華道の流派一覧まとめ。特徴や違いの比較と習うのにおすすめも紹介。
2020/02/15
日本の伝統的なお稽古として有名なのが『華道』
先日「生け花」を見る機会があったんです。
素人から見るとみなさん同じように花を飾っているように見えるんですが、実はそうではない。
同じ「生け花」でも色々な流派があり、流派によって花を活ける方法や教えに対する考え方が違うんですって!
そうなると華道を習おうと思っていても、「どの流派が良いのか…」など迷ってしまいますよね。
そこで今回は華道の流派を一覧にまとめて、流派ごとの特徴の違いを比較してみましたので、華道を習いたいと思っている方は参考にして見て下さい。
目次
華道の流派一覧まとめ。特徴の違いを比較!
華道の世界では有名な三大流派があるそうです。まずはそちらからまとめてみました。
その他にも江戸時代に創設された未生流の流れを組んだ流派多くありますので、簡単にまとめてみましたので参考にして見て下さい。
【華道家元池坊】
こちらは家元の御先祖が「生け花」自体を造り出したので、華道でよく言う「○○流」というような呼び方はしないんです。
池坊の室町時代に確立された立花という、生け花が特徴。
自然の景色をそのまま小さいくし、草や木などが上手く重なり合うようにした伝統的ないけ方です。
生け花には役割のある枝があります。その枝を組み合わせて構成します。
伝統的な池坊なんですが、伝統に固執しているわけではないんです。
今の時代、床の間ってあまりないですよね。立花は床の間に飾るのに適していますが、床の間が減ってきてしまった今、この立花を変化させている。
伝統的ないけ方を学びながら今の時代に合った生け花を習いたいのなら池坊がおすすめだと思います。
こちらは池坊の時期家元の池坊専好さんの特集です。色々なやり方で池坊の魅力を紹介しています。
【小原流】
明治時代に小原雲心という方が創られた流派になります。
この小原流の特徴は盛花。
口の広い水盤に盛るように花を生ける方法。
私が見た生け花は剣山を使っていた物でしたが、その剣山を使う生け花は小原流が始めたそうです。
っていうことは私が見たのは、この小原流ですね。
そして小原流の特徴の盛花には、景色を水盤の中に表現するいけ方と植物の形や色の美しさを再現するいけ方があります。
剣山を使って活けるのはもちろん、花瓶に挿す方法も教えてもらえますので、日常の生活に生け花を取り入れたい方には小原流がおすすめだと思います。
こちらは小原流家元の小原宏貴さんが動画です。ビデオでのレッスンもあるんですね!
【草月流】
草月流の特徴は自由です!!
よく花の展示会に行くと「これ、いけばな??」って言う作品ないですか?
枝が白く塗られていたり、茎を針金で支えて植物をかなりの角度に曲げたりと。
更に金属や紙を花に使った作品なども数多くあるんです。
自由で何をしても良い!と言う訳ではなく、入門すると最初は「型」を学習するそうです。
その型を踏まえて自由に生け花を創りあげていく。
型を元に自由に自分の考えを表現したい方には草月流が良いのではないでしょうか。
こちらは草月流の家元によるセミナー動画。
未生流の流れを組んだ流派
【未生流】
西日本で主流となっている流派です。
直角二等辺三角形を形にする事が特徴で、この型は天・地・人を意識している。
江戸時代に、未生斎一浦によって創設されました。
【未生流笹岡】
未生流から派生した流派。こちらは盛花に未生流特徴の二等辺三角形のいけ方を取り入れています。
【古流】
こちらは未生流の天・地・人の考え方を引き継いでいる流派。
華道を習うならどの流派がおすすめ?
これだけ多くの流派がある『華道』
では、習うのならどの流派がおすすめなのか??
それぞれの流派の特徴を踏まえて、考えたおすすめはこちら。
■生け花の伝統や理論、考え方を学びたい方は池坊・未生流の系統がおすすめ
■生け花を日常の生活に取り入れたい方は小原流
■生け花を作品として自由に創りたい方には草月流
お近くにどのような教室がありどのような流派なのかにもよって習う流派が違ってくるのかもしれません。
流派の特徴以外にも通う教室の雰囲気なども、お稽古を継続していく上で重要になってくるので、流派の特徴だけで教室を決めるのは、あまりおすすめは出来ないです。
華道の流派一覧まとめ。特徴や違いの比較と習うのにおすすめも紹介。まとめ
華道の流派一覧まとめ。特徴や違いの比較と習うのにおすすめも紹介。についてお話しさせて頂きました。
一言で『華道』と言っても色々な流派があり、それぞれで特徴が違っているんですね。
どの流派が、どんな特徴なのかを予め調べておく事で、自分が習う教室をある程度絞る事が出来ると思います。
ただ、流派の特徴だけで教室を選ぶのはあまりおすすめは出来ないです。
やはりこれから習う教室の雰囲気などもお稽古を続けいて行くためにとても重要な部分になってきますので、教室などの情報も色々と集めてみてはいかがでしょうか。
またセミナーやビデオレッスンにユーチューブなど、生け花を習うためには教室だけではないようです。
ただ、個人的には教室へ行き実際に花を手に取り指導してもらう方が覚えやすいのではないかと感じます。
みなさんも是非参考にして見て下さい。