運動会は何のためにある?リハーサルまでする狙いとは?体験談と共に紹介!
2020/10/14
いきなりですけど、みなさん。
運動会は何のためにあるのか??
リハーサルまでする狙いとは何なのか??
そんな疑問を少しでも抱いた事ってないですか??
私、子供の時はこんな風に思っていました。でもこれは、参加する側の疑問なのかと思います。
実は先日、長男(自閉症スペクトラムで5歳)の運動会を見てきました。
実に良かった!!
子供が自閉症スペクトラムだろうが、そうでなかろうが、自分の子供の運動会は見たい!
でも、自閉症スペクトラムと分かり、療育施設ではなく、今回は初めて公立幼稚園での運動会。今までは療育施設だけに通っていましたが、今年から公立幼稚園と併用。
私達夫婦は長男を見るポイントがちょっと違ったと思います。
だからこそ運動会は何のためにあるのか?
リハーサルまでする狙いとは何なのか?
が、とても大事なのではないかと感じました。
ですので今回は運動会は何のためにある?リハーサルまでする狙いとは?体験談と共に紹介していきます。
どちらかと言うと、発達障害者の子供を持つ親としての目線からになってしまうと思いますが、
「こんな所を見ているんだな!」
と思っていたただければ分かってもらえれば嬉しいです。
運動会は何のためにある?
運動会は何のためにあるのか??
それは『子供の成長を確認するため』だと私は思います。【自閉症スペクトラム】だろうとなかろうと、自分の子供がどのような事が出来るようになったのかを見るために、運動会に行っていると思うんです。
ダンスやリレーなんか見ていると、
「こんなに可愛く踊れるのか」
「こんなに早く走れるようになったのか」
など、自分の子供が参加する競技はスマホ片手に夢中になりますよね(笑)
と、ここまでは誰でもそうだと思います。
何度も言いますが、私の長男は【自閉症スペクトラム】です。
ちょっと見る部分が、多くなります。
では、どんな所を見ているのか??
それをお伝えする為に、まずは長男の特徴として
- 幼稚園見学の時は親から離れる事も出来なかった(3メートル先にも1人で行けず)
- 知らない人の中に1人でいる事が出来ない
- 指示を理解出来ない事が多々ある
大きく言うと、ざっとこんな感じです。
その他にも『感覚過敏』などもあるため、ハチマキを嫌がったり、縄をお腹周りに巻いたりするのを嫌がります。
そんな長男がですよ、イスにしっかりと座っている事自体が成長!
周りに園児もいるし、運動会なので普段いる事がない親だっているのに!
あの、親から離れられなかった長男がしっかりとイスに座っている。
療育施設の先生も3人ほど見に来てくれたんですが、
「しっかり座っている!」
と驚いていました。(それだけすごい事なんです(笑))
そして、競技が始まる前の移動。
園児が揃って入場門へ移動します。補助の先生が1人付いてくれてはいますが、指示と他の園児の動きを見て、自分もどこへ移動するのかを真似た様子。
これだけでも成長!
ダンスの時には、手首にリストバンド、頭にハチマキのようなものを巻いてダンス。
ダンスは練習の時に比べて、恥ずかしさがあったようですが、最後まで踊りきる事ができました。
長男は長男なりにしっかりと成長していると分かった運動会でした。
このような事がないと、この子の『得意』や『苦手』な事が分からない事もありますからね。
運動会、子供の成長を確かめるために必要な事だと思います。
なぜ、イスに座っている事や指示が通っているかどうかなどを見ているのか??
それは将来、長男がしっかりと社会で過ごせるようになるためです。
まだ幼稚園かもしれませんが、幼稚園や学校って社会人になるための練習の場だと、私は思っています。
例えば、会社で会議をしている時にイスに座っていられない人がいたらどう思います??
指示しても何も理解できない人がいたら??
まだ幼稚園かもしれませんが、しっかりと社会で対応出来るような術を身に付けてもらいたいからです。
ちょっと話しがズレてしまいそうなので、またこの話しは別で紹介させて頂きますね。
リハーサルまでする狙いとは?
運動会のリハーサル(総練習)は必ずするはず。みなさんもそうでしたよね。
ではリハーサルをする狙いとは何なのでしょうか??
ここからはあくまでも私の推測になりますが、リハーサルをする狙いは『本番にしっかり動けるため』だと思います。
……当たり前ですかね(笑)
でも、この当たり前がとても重要だと感じました。
と言うのも、長男がリレーに参加した時の事。
リレーと言っても、最後に綱をお腹周りに巻きつけて、お神輿を引くというやつなんです。
長男、この縄をお腹に巻きつける事がどうしても出来ない。もう感覚的に無理なんでしょうね。→感覚過敏だから。
これは、私たちが「我慢してやりなさい!」っていうレベルではない。
本人にとっても、締め付けられている程苦痛なのかもしれません。
2日間程リハーサルを行いましたが、長男どうしても出来ない。
幼稚園の先生から妻にも相談がありました。
そこで、長男が巻く綱にタオルを巻いてみたんです。
そしたら、何とか綱を巻きつける事が出来ました。これが運動会の前日。
やはりリハーサルすると分かる事があるので、リハーサルは大切です。
それともう1つ。
ダンスを踊る前に、先生から「立ちましょう」「座りましょう」の指示がありました。
長男に、その指示がしっかりと通っているんですよね!
これには私、驚きました!
妻に聞いたところ、しっかりとリハーサルをしていたみたいです。
でも、リハーサルをする事で、指示も通る事があるんだなと感じました。
大人もそうですけど、ぶっつけ本番って正直成功させるのって難しいですよね。
【自閉症スペクトラム】の長男にとっては、尚厳しいと思います。
普段と違う事が起こってしまうとパニックにもなってしまう可能性だってありますからね。
しっかりと「こういう事をするんだよ!」と事前に伝えたりリハーサルする事で、本人の安心にも繋がるという事です!
運動会は何のためにある?リハーサルまでする狙いとは?体験談と共に紹介!まとめ
運動会は何のためにある?リハーサルまでする狙いとは?体験談と共に紹介させて頂きました。
運動会、『子供の成長を確認するため』には必要こと。
長男が【自閉症スペクトラム】と分かってからは、特にそう感じます。
運動会という集団行動の中で分かる長男の「得意」な部分と「苦手」な部分。
「得意」な部分は、本人ものびのびやっていましたし、「苦手」な部分もリハーサルを重ねる事で少しずつですが、頑張れるようになりました。
今回初めての公立幼稚園での運動会でしたが、本人も楽しめたし、親として見ていて長男の成長を感じる事が出来ました。
今、運動会をする必要はないのでは?という話しにもなっていますが、個人的には運動会は必要だと思います。
子供の成長を間近で見れる場所ですからね!
最後までご覧いただきありがとうございました。